40代で妊娠できた！私の妊活

不妊治療のステップは3つあって、「タイミング法」、「人工授精」、「体外受精」です。

タイミング法は単純に妊娠しやすい排卵の時期に性交を行うということです。タイミングは基礎体温と排卵検査薬を使えば自分でも管理することができます。ただし、基礎体温がはっきりしないような人は、医師にタイミングを教えてもらうということももちろんできます。一般的に、不妊治療で相談に行くと、女性の身体をチェック、問題が無ければ男性の精子チェック、問題がなければタイミング指導というように進みます。

タイミング指導で結果が出ない場合には、人工授精です。名前は仰々しいのですが、実際には精子を確実に卵子に届けるように注入するという、ある意味で原始的な方法ともいえます。

そして、人工授精で結果が出ない場合、次は体外受精です。人工授精の場合には、卵子と精子が巡り合うことは間違いないですが、受精するかどうかは別です。体外受精の場合には、卵子を取りだしてそこに精子を振りかけて受精させます。その後、また戻すとことをしますので、確実に受精した卵子を子宮内に戻すことができるのです。

もちろん、若い年齢であれば、タイミングで2年、人工授精で2年、そして最後は体外受精！という流れでも良いのかもしれません。ただし、40代の場合にはそんな時間的な余裕もありません。

とはいえ、お金のことも考える必要があります。タイミング法は自分でやればほぼお金はかかりませんし、通院してもわずかな金額です。人工授精も、1回あたり2万円程度ですから、毎月のこととはいえ、それほどの負担ではありません。しかし、体外受精ともなると、1回あたり諸々含めると50万円程度になります。そして、1回で上手くいけば良いですが、体外受精だからといっても40代の場合には成功率は低くなりますから、5回以上行う人もいます。

一方で、出産後の費用も考えておく必要があります。体外受精で夫婦の貯金を使い果たしてしまった・・・なんてことになると、出産してから苦しくなります。

ここが不妊治療の難しさなんですね。体外受精をしたからといって妊娠するとは限らないが、人工授精よりははるかに可能性はある。でも、仮にうまくいかなかった場合には、金銭的な負担だけではなく、精神的な負担も大きい。しかも、何度行なえれば妊娠するか誰にも予測できないため、予定が立てられない。

不妊治療の平均はおよそ300万円と言われているようですが、この金額を考えると、体外受精を行っている夫婦は多い感じですね。もっとも、40代と言うこともあって、それまで子供がいないということであれば、お金はある程度持っているということも成り立つのかもしれません。

いずれにしても、40代という高齢の不妊治療は時間的なリミットを考えながらお金も考慮しなければいけないという、非常にたいへんなものなのです。お金が無限にあって体外受精を繰り返しても、必ずしも妊娠できるという保証もないというのは、まさに命の尊さを物語っていますね。