40代で妊娠できた！私の妊活

大人の授かりBOOK - 焦りをひと呼吸に変える、がんばりすぎないコツ -

内容的にはエッセイに近いもので、気軽に読むことができます。不妊に関する最新の技術などが書かれているわけではなく、不妊から妊活、妊娠に至るまでの経緯やその時々にどのようなことを考え、どのような行動を起こしてきたのか、といったことが比較的ライトな形で整理されています。

途中途中でご主人によるコラムが掲載されており、夫の立場での妊活や妻に対する想いなども語られています。ですから、妊活中の男性でも参考になると思います。

※ここからネタバレになりますので、購入を予定されている方は購入することをオススメします。

発売日は2018年3月22日です。

大人の授かりBOOK 焦りをひと呼吸に変えるがんばりすぎないコツ [ 加藤貴子 ] 価格：1404円（税込、送料無料) (2018/3/24時点)

それでは、きっと皆さんが知りたいであろうことに絞って内容にふれておきます。

簡単な目次としては、
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Part1 不妊治療と妊活クライシス
Part2 不妊治療とお金と病院選び
Part3 授かる為にやったこと。 加藤家の場合
Part4 不妊治療とみんなの不安 Q&A
Part5 加藤貴子の主治医に質問! 
不妊治療と不育症の不安がスーッと軽くなるお話
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ここで気になるのが、「加藤貴子の主治医に質問！」というものですよね。いったいどこで治療をしたのでしょうか？実際の本で2つの医療機関が紹介されています。

 

加藤貴子さんが通院したクリニックは、「ウィメンズクリニック神野」「国立成育医療研究センター」の2つということです。

最初のウィメンズクリニック神野では、体外受精を行うものの稽留流産を2度繰り返し、そこで不育症を疑ったとのこと。そこで、国立成育医療研究センターで不育症の検査を受け、体外受精によって妊娠・出産に至ったようです。

 

もともと、加藤貴子さんは現在の旦那さんとは32歳からお付き合いを始めており、翌年の33歳からは基礎体温による自己管理によってタイミング法による妊活を行っていました。「妊娠したら入籍する」ということを二人で決めていたようですが、この自己流の妊活は10年続き、42歳の時に本格的に不妊治療を行う事にします。

その結果、男性不妊が明らかになります。（旦那さんの精子の数が少なく、運動率も10％と低かったとのこと）

そこからは、医師の指示に従って、健康管理を行うなどさまざまな努力をしながら、体外受精（顕微授精）を行っていくのです。

 

私が少しビックリしたのは、治療費のことです。加藤貴子さんは積み重なる治療費を工面するため、今までコツコツためた貯金では足りずに親から借金をするばかりか、ローンまで組んだというのです。
　芸能人だからといってもお金に関してはそれなりに苦労や努力があるんだなぁと思いました。

第2子を授かるまでには採卵3回、移植6回を行ってもダメで、最後にもう1回ということで7回目で妊娠できたとあります。この時、46歳という年齢だったわけですが、3回の採卵と7回の移植にはかなりの治療費が必要になったのでしょう。もちろん、お金の面だけではなく精神的な部分でもかなり辛い思いなどがあったのは想像に難くありません。この辺、加藤貴子さんはネガティブとポジティブを上手くバランスとりながら過ごしていたようです。

ちなみに、第1子を妊娠した時、実は双子だったのですが、一人は残念ながら小さくなっていったということで、その想いもあって第2子を望むという大きな力になったとあります。

他には、妊活中に摂取していたサプリメントとして「エレビット」、食生活において「オメガ3オイル」を重視したということも書かれています。

 

加藤貴子さんの本は、芸能人の妊活本として話題性はあるのでしょうが、実際の中身は普通の女性としての視点で書かれていますので、すんなりと共感しながら読むことができると思います。特に、お金の借金の話とか、普通であれば言いたくないようことまで踏み込まれているのですが、それがなんとも嫌味っぽいわけでも誇張しているわけでもなく、自然にすんなりと入り込んでくる不思議な感覚があります。

気軽に読むことができますので、リアルな高齢妊娠・出産を知るためにも読んでみることをオススメします。

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